Document参考資料
2020.05.26
その他
肥田舜太郎先生の遺志を継承する
肥田舜太郎先生は放射線の急性障害による凄惨な死と晩発性障害による沈痛な苦しみを数えきれない程、目の当たりにしてこられました。実相を伝え、全ての核兵器廃絶と原発を取り除く必要を訴え国内に留まることなく世界37ケ国147市町村を訪れ海外だけでも250回に及ぶ講演を行ってこられました。先生が「皆さんは原爆のキノコ雲の写真を目にしますが、そのキノコ雲の下で人間がどのように殺されていったかを知っている人は少ない」と謂われた言葉が思い浮かびます。

原爆炸裂20分後に於ける宇品より見たキノコ雲
広島、長崎における爆心地からの距離と被曝線量
線 量 の 爆 心 地 か ら の 距 離 依 存 性
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広島 長崎
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爆心地 165Gy 350Gy
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爆心地から 4.5Gy 8.7Gy
1km
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Gy(グレイ): 放射線があたった物質や人体への被曝線量
Sv(シーベルト)=Q x Gy(グレイ) 10 Sv 以上の被曝はほとんど即死
放射線は人体にどう影響するのか
急性症状

放射線の線量と障害の関係(外部被曝)

DNAの結びつきを破壊する放射線のエネルギーDNAは「アデニン(A)」「チミン(T)」「グアニン(G)」「シトシン(C)」という四つの「塩基」から成り立つ鎖が2本絡み合ったものでその中に遺伝子情報が含まれています。
原発のウソ 小出裕章著から引用

【放射線被曝】急性障害と晩発障害
放射線に被曝をすると、細胞に放射線が通過することによって、我々の身体を構成している原子・分子の繋がりが切れてしまう。セシウム137から放出されるガンマ線は66万1000電子ボルトのエネルギーを持っている。一方、身体の原子や分子どうしを結合させているエネルギーは普通数電子ボルトです。身体に入ってきたガンマ線が原子や分子にあたると原子を構成している電子がはじき出され、その電子がさらに周りの原子の電子をはじき出すという風にして、多くの原子・分子の結合を切断していきます。
広島・長崎での長期にわたる放射線障害
放射線とは不安定な原子核がより安定な状態の原子核へと変化する際に、余分な粒子やエネルギーがアルファ線、ベータ線、ガンマ線として原子核外へ放出されたものです。

外部被曝と内部被曝
【外部被曝 】
原爆炸裂後、大量の放射性物質が放出され、それから放射性粒子がまき散らされた。爆発の瞬間の被曝は、主としてγ 線、中性子粒子による外部被曝であったと考えられる。線量が大きかった為に多くの人が即死もしくは、数日・数週間・数カ月のうちに死亡した。
【内部被曝 】
チェルノブイリや福島における原発事故の場合は、放出された放射性物質が、呼吸によって鼻や口を通して、また汚染された水や食料の摂取を介して体内へ入るという低線量の内部被曝の影響が問題になっている。

体組織内のアルファ線の軌跡

被曝者の腎臓の細胞からアルファ線が放出されている。(黒い2本の線)約70年を経た現在でも臓器内部で放射線源が放射線を発し続けている証拠、内部被曝そのものである。(腎臓の中でプルトニウムがアルファ線を放射している軌跡)
【 外部被曝に比べた内部被曝の恐ろしさ 】
福島第一原発事故による 【 外部被曝 】 を恐れなければならないのは、原発近くで働く作業員であります。私達一般人は、放射線源である原発から一定距離、離れているために原子炉から放出されるガンマ線に直接あたることはありません。
原発から風に乗って運ばれて来た放射性物質が体の中に入る 【 内部被曝 】 を最も気を付けなければなりません。体内に入った放射性物質は肺や胃から血液に運ばれ全身の一部の組織に留まってアルファ線やベータ線を長い間発し続けます。近くにある細胞が傷付けられて慢性の病気がつくりあげられていきます。
【カナダの医師アブラハム・ペトカウが発見したペトカウ効果 】
体外からの放射線被曝の場合(体外被曝)は放射線量が大きければ大きい ほど、その被害は大きい。しかし体内に入った放射線物質からの被曝の場合は(内部被曝)、放射線量が小さく照射時間が長いほど、被害が大きい。米国のスターングラスやグールドが実際の被害状況と照らし合わせてより強固にこの理論を裏づけた。米国の学会はペトカウ効果を認めていない。それでもイギリス、フランス、ドイツなどが低線量放射線による内部被曝を認め始めている。





1986 年 4 月 26 日に発生したチェルノブイリ原子力発電所事故により、ベラルーシ共和国のゴメリ州は、高濃度の放射性元素で広く汚染されました。当時、ゴメリ医科大学の学長バンダジェフスキーは放射線被曝の研究に取り組みました。食物を通じて人体に取り込まれた放射性元素による内部被曝の影響を分析した研究はほとんどありませんでした。
バンダジェフスキーはゴメリ医科大学病院で亡くなった多数の患者を解剖し、心臓、腎臓、肝臓等に蓄積したセシウム 137 の量と各臓器の細胞組織の変化との関係を調べました。更に臨床研究と動物実験と併せて、体内のセシウム 137 による被曝は低線量でも危険であるとの結論に達した。



セシウム134,137 の合計沈着量(ベクレル ㎡)「 2011 年 11 月 1 日の値に換算」国内法で放射線管理区に相当する 4 万ベクレル ㎡の汚染が福島県だけでなく首都圏にも存在する。

これからフクシマでヒロシマ・ナガサキと同じことがおきるのでは!福島第一原発から出ている放射線は広島・長崎で使われた原爆で使用されたウランとプルトニウムと同じ放射線によるものです。ですから、福島や東北、関東の人たちに広島、長崎の人が経験したのと同じことがそのまま起こってくると考えたほうが当然と思われます。

【肥田舜太郎著 】 【 肥田舜太郎訳 】
①広島の消えた日 1982 年5月15日
②草の根は燃ゆ 1985 年 12 月 25 日 ①死にすぎた赤ん坊 1978 年 8 月 1 日
③ヒロシマ・ナガサキを
②低線量内部世界へ1991 年6月 20 日 被曝の脅威 2011 年 4 月 15 日
④ヒロシマを生きのびて2004 年 2 月 1 日
⑤内部被曝の脅威2005 年 6 月 10 日 低レベル放射能の脅威 2011 年 6 月 25 日
⑥内部被曝2012 年 3 月 19 日
⑦いま、どうしてもつたえておきたいこと2013 年 2 月 20 日
⑧被爆と被曝2013 年 2 月 25 日
⑨被爆医師のヒロシマ2013 年 7 月 25 日
⑩ヒロシマの記憶・原発の刻印2013 年 8 月 6 日

被曝の生き証人として
使命感というものは、良心によって導かれます。
その良心は、価値観から芽生えます。
そして価値観は、その人が真理と見極めたものから形成されます。